放射線量測定について

NaI(Tl)測定実験編

市の環境保全課で測定誤差の修正をさせて頂きました。
今までの誤差は +7%だったので ほっとしました。
既に係数を修正しました。
でも・・・アロカメディカルの1インチNaI・・・測定遅いですね。
担当者がこちらの見て「すごい」とのことでした。 やったーー2インチの勝利


1月になり色々ためしています。
まずは、高校から依頼されて校舎の測定に向くようにポータブルにしました。
測定には、iPadを使用しています。

センサー部分の高さは15cmなので、ま・・・このまま持っていって 測定して、問題のありそうな場所(高い場所)で 5cm とか測ります。
4校簡単に測定して・・・・・ヤバイとこありました。

2インチだと、測定が早く 約10秒で大体のデータが出ます。精密に測定する場合、30秒とかすればOKですね。
1インチだと、8倍必要です。
小型のものだと、30分から60分必要にデータが 10秒チョイで測定できるのは、さすが 2インチです。

0.05μで大体 3200cpm ですから 小型の 5とか10cpmとは 比較にならない数値です。 ちなみに1インチだ 200から300cpmとのことです。


次に、鉛シールドの実験ですが、鉛自体が無いので、鉛バッテリーで実験してみました。

PCのバックアップ電源に内臓してあった鉛バッテリーを思い出して、倉庫から
古いタイプなので、12Vが4個入っていたので、2セットで8個ゲット


こんな感じです。

バックグラウンドを測定してみたグラフです。(カウントは指数表示)
比率で約1/3に下がっています。
これなら、大雑把ですが、食品の検査にも活躍しそうです。

マイクロソフトアクセスで差グラフ作成


2インチNaI(Tl)の感度はどれ位か、実感を体験するため、我が家のホットスポット0.99μの土で実験してみました。
試料の重量は 0.8g ・・・かなり少なめですが実際に測定してみると それなりに検出しているではありませんか。
ちょっと感激です。  本当は 深刻ですが
サンプル採取後は0.65μまで低下・・・やはり土の堆積量で数値が変わること確認

3600秒測定です。

上のグラフから分かることは、紫色のグラフが 0.8gの土で 緑色が バックグラウンドです。
カウントの差は 1.15倍です。 1秒間のカウント数の差は 3カウントで たった0.8gの土から 1秒間に 3カウント放射線を放出しているのがわかると思います。
試料が少ないため検出効率はかなり良いはずです。 2インチ検出器で完全に覆うことが出来ますからね
セシウムの辺りで差がハッキリ出ているのが分かります。

検出効率を40%としてみると 約 10000ベクレル/Kg(核種別関係なく) 程度ですか


お米を調べてみました。

容器は 100g軟膏壷です。 約107g内容量


山形県産コシヒカリでは?
空容器をBGとして測定しました。

結果として、空容器のBGの方が若干多い結果となりました。

次に福島県産コシヒカリを測定しました。

下のグラフは比較として、山形県産コシヒカリを測定


山形県産コシヒカリ  1231cpm(1時間平均)
福島県産コシヒカリ  1239cpm(1時間平均)
仮に・・・あくまで仮ですので注意してください。
山形県産が 0ベクレル とした場合
差は8cpmですから  60秒平均 そのため
8/60=0.13333 (1秒) 
検出効率を仮に 20%と仮定すると
0.13333/0.2=0.66666
100gなので  0.66666/0.1=6.6 で 約 7ベクレル/1kg 
全核種になります。 セシウム部分を抜粋すると、数値は 少なくなります。


とある土を検査しました。

屋根のトヨの土と排水トヨの土 少量 全量で 1.56g

かなり出てます。

大方 約6500ベクレル/1kg


3月9日 先日降った大雨で流れてきた落ち葉(歩道の排水路に溜まった)を測定してみました。
水分は ビニール袋に入れて ぎゅーーーと 絞った程度で 乾燥はさせていません。
重量は110g 

水分たっぷりの落ち葉(泥も入っています)で 1秒間で 15カウント余分に放射線をカウントしています。
測定率を1/6 として 超簡易けいさんすると
15×6×(1000÷110)=約800(ベクレル/1Kg)
たいした数値でなかった・・・・一安心です。 でも 当日 落ち葉を入れたごみ袋に NaIシンチ押し当てたら BGは0.04 で 0.11表示していた。


3月11日辻堂海浜公園の駐車場の土を検査しました。328g

水分たっぷり土で 1秒間で 23カウント余分に放射線をカウントしています。
測定率を1/6 として 超簡易けいさんすると
23×6×(1000÷328)=約400(ベクレル/1Kg)
たいした数値でなかった・・・・一安心です。 現地測定0.08μ
セシウム出てます。


CsIでチャレンジ

3×2×1cmのCsIで作ってみました。ペット用の廃品だそうで2個くっつけて6ccにしてあります。
光電子増倍管はフィリップス製1インチ用

ケースは面倒なので全体をアルミホイルでグルグル巻きにして完成
でも、作っただけで実用にはなりませんでした。感度が少なすぎてだめでした。
でも堀場のPA-1000の3倍程度の感度はありますが移動スクリーニングにはイマイチ


左が携帯用の高電圧部分

テストの結果 974Vで固定してあります。


校正については Cs137(0.25μCl)で行いました。
低線量のため、10cmで0.08程度なので 仕方ありません。

BGが0.04なので 0.04+0.08で 0.12です。 OK

ガイガーポットは、エネルギーカット機能と言うのか?? あるレベルから測定する機能があるので、300Kv近辺から測定するようにしてあります。
ヒストグラフは、アプリで固定のようなのでズレズレだげとCs137のピークは確認出来ます。


電動アシストママチャリ用セット装置(簡単に脱着可能)

街中に出るのはかなり勇気がいります。でもって 真夜中に知らん振りして測定・・・完全に不審者です。


先日 東京スカイツリーに遊びに行ったとき、手荷物検査があることを知らされてかばんの中から大急で取り出して観光バスの中に置いて行きました。
どう見ても、完全に「時限爆弾」にしか見えないですよね

なにやら LEDの光る箱 → タイマー装置
なにやら 黒い筒 → 爆弾
なにやら 測定用ケーブル → 配線

完全に「ちょっと来てください」のレベル


当日の放射線マップはこちら 2012-08-19.kml グーグルアースが必要です。注意:生データのため 数値に0.85掛けてください。

東京都美術館(真珠の耳飾の少女)上野動物園近辺とスカイツリー近辺です。
徒歩(リックサックで背負って歩行・一部地面直付け箇所あり)と観光バス(鉄の塊か・・車内は少なめでした)

観光目的なのでリックサックに入れていったけど、カメラ2台に 予備バッテリへとかいれたら、かなりの重量になってしまった。
あげくの果てには、首都高で重みで配線切れ発生していたことがわかり、応急修理
とは言っても、断線部分が 抵抗の付け根でポッキリ折れてる・・・あーーーー
半田なんて持ってきてないし、はさみも無い・・・ガイドのお姉さんに聞いたら、「はさみ有りますよ」・・ラッキー
まさか半田ゴテと半田は無いと思って、聞かなかった・・・もしかしたら有ったかも
PC接続用の端子を切って、中から より線 引きずりだして 抵抗のポッキリ部分にあてがってテープでくるくる
どうにか応急修理完了・・・到着

測定出来てよかったーーーー


当市内のマップ(一部です)
現在19000ポイントでほぼ市内の主要道路をカバー平均0.075μSv/h

BGと同等の場合 白色 0.1以上黄色 0.19以上赤

都合上データのアップはしていません。ご了承ください。